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ペット用のCBDオイルの選び方

2024年4月11日

犬用や猫用のCBDオイル。「気になってはいるけれど、どれを選んだらいいのかわからない」「うちの子は食事制限があるから、大丈夫かしら」という方のために、CBDオイルの開発担当が作り方や原材料の選び方などを参考に、あなたの愛犬愛猫にあったCBDの見つけ方をお伝えします。

ペット用CBDオイルの選び方

ペット用(犬用・猫用)のCBDオイルは多くの商品が出ていますが、どれを選んだらいいのか違いが判らない、ということも多くあるのではないでしょうか?また、持病を持っていたり、シニアになってきたりすると、お薬との飲み合わせや、肝臓・膵臓の数値が心配で、オイルは避けたい、という方もいらっしゃいます。

どうやったら「うちの子」にあったCBDオイルが選べるのか、ペット用CBDオイルの選び方について紹介していきます。

キャリアオイルの種類を選ぶ

そもそもCBDオイルとは、オリーブオイルやMCTオイル、ヘンプシードオイル等、何かしらのオイルにCBD(カンナビジオール)を溶かした製品のことです。

この何かしらのオイルのことをキャリアオイルといいます。CBDが体に吸収されやすいようにしてくれる働きがあることから、運ぶという意味の英語「Carry(キャリー)」が語源になっています。CBDオイルの成分の中で、最も含有されているメインの成分は、このキャリアオイルであることがほとんどです。

なので、一口に「CBDオイル」といっても、CBDは一緒でも、キャリアオイルの種類によって味や特徴が違ってくることがあります。よくあるキャリアオイルについてご紹介します。

ヘンプシードオイル

ヘンプシードオイルは、CBDと同じヘンプ(麻)の種から抽出されるオイルです。ヘンプの種からはCBDが抽出できないため、CBDは含まれていませんが、身体に必要な脂肪酸の中でも、リノール酸(オメガ6)、αリノレン酸(オメガ3)がバランスよく含まれていて、皮膚の健康維持やホルモンを作るための栄養として重要な脂質です。オメガ3もオメガ6も、体内では作ることができない脂質ですので、犬や猫にとっても積極的に摂りたいオイルの一つです。特に、ヘンプシードオイルはアトピーや肌トラブルのある子にとってはとてもいいオイルといえます。

ヘンプシードオイルのデメリットとしては、その独特なニオイと、酸化しやすさにあります。畳のようなつんとした独特のにおいがしてしまうので、好き嫌いがある子や、特に猫ちゃんは、嗜好性が分かれてしまうことがあるかもしれません。また、抗酸化作用が強い分、一度開封すると酸化が早いオイルのため、小さいものをこまめに使いまわすのがよいでしょう。

また、オメガ6は身体の機能の調整をしてくれるオイルですが、摂りすぎると炎症につながることもあるオイルです。コーン油や、ごま油、ひまわり油がオメガ6系のオイルになります。肝臓や膵臓に注意が必要な子や、脂質の制限をしている子は、避けたほうがいいかもしれません。

オリーブオイル

人の食事でもよくつかわれるオリーブオイル。オリーブオイルは、オレイン酸が主成分のため、オメガ9系の油といわれます。このオメガ9系の油は酸化しにくい油といわれています。体内でも作ることはできますが、それだけでは不足することもあるため食事による摂取が推奨されています。

オリーブオイルのデメリットとしても、独特なニオイで嗜好性が分かれることがあります。また、オリーブオイルも代謝をするときに肝臓や膵臓をつかって代謝するため、肝臓や膵臓に注意が必要な子や、脂質制限をしている子は、摂りすぎ注意、避けたほうがいいオイルです。

MCTオイル

MCTオイルは、ココナツ由来のものが多いですが、「中鎖脂肪酸」と呼ばれるオイルです。お肉などに含まれる油の長鎖脂肪酸とは違って、身体で代謝しやすく、エネルギーになりやすいオイルです。素早くエネルギーに変換され、体脂肪として蓄積されにくいだけでなく、体脂肪を燃やして作る「ケトン体」の生成を促してくれるので、ダイエットにも効果的です。

また、MCTオイルが作る「ケトン体」は、脳の働きを助けてくれる(ブドウ糖の代わりに脳を動かしてくれる)役割があることから、脳の伝達がうまくいかないことからおこる「てんかん」の食事療法として効果があることが分かっていたり、認知症の予防やなどにも良いオイルとされています。

MTCオイルとCBDを合わせることで、他のオイルと合わせたときよりも吸収効率が高いこともわかっています。

長鎖脂肪酸や、オメガ系のオイルと違った代謝経路を持つ中鎖脂肪酸(MCTオイル)は、肝臓や膵臓に不安がある子や、脂質制限をしている子、ダイエットしている子にとっても、安心して選択肢として考えることのできるオイルです。味は無味無臭で、さらっとしているため、嗜好性の強い子でも食べやすいことも特徴です。

CBDの濃度の選び方

CBDオイルには、必ず「CBD濃度」や「CBD含有量」が書いているはずです。一般的には、ヒト用のCBDオイルだと5%の低濃度~30%くらいの高濃度までのラインナップが用意されています。

犬・猫などのペット用では、1%~10%程度のものが多いです。

人と比べてペット用のCBD濃度が低いのは、ペットのカラダがヒトよりも小さいことが多いことがあげられます。また、一部の研究では、犬や猫は、CBDが作用する受容体(細胞の表面にある、センサーのような役割をになうもの)の数がヒトの5倍ほどあり、要は「CBDが少量でも効きやすい」体質である可能性があります。

CBD濃度は濃ければ濃いほうがいいというわけではないですし、濃度が高いものほど価格も高くなります。ですから、ご自身の愛犬・愛猫の体の大きさや、使用目的に合わせて丁度良い濃度のものを選んであげましょう。

濃度ではなく、摂取量に注目

では、「ちょうどよい濃度」はどうやって選んだらよいのでしょうか?
濃度選びのポイントは、「濃度ではなく、摂取量に注目」することです。今回は簡単に計算できる目的別にご紹介します。

健康維持が目的の場合や、初めてCBDオイルを飲むとき

はじめてCBDオイルをスタートするときや、健康維持やリラックスなど、普段使いが目的の時は、体重1kgあたり0.5mg~1mgのCBDが摂取できるように計算して目安としてみましょう。

(例)5kgのプードルの場合(1日の給与目安量)
5kg × 0.5mg = 2.5mgのCBDを摂取する
※CBD濃度1%のオイルの場合は、0.25mLのオイルを飲む

上記の量からはじめて、効果が分かりづらい時は量を2倍、3倍と増やしてみて様子を見てみましょう。

てんかん、シニアケア、痛みケアなど、目的や改善したい症状が明確なとき

てんかんを持つ子や、シニアの夜泣きや痛みをケアしたいなど、改善したいことが明確な場合は、しっかり目に飲ませてあげたいため、1kgあたり2mg~2.5mgのCBDが摂取できるように計算します。

(例)5kgのプードルの場合(1日の給与目安量)

5kg × 2.5mg = 12.5mgのCBDを摂取する
※CBD濃度1%のオイルの場合は、1.25mLのCBDオイルを飲む
※CBD濃度5%のオイルの場合は、0.25mLのCBDオイルを飲む

あくまで目安

CBDの濃度と摂取量の計算、難しいですよね…!
とはいえ、CBDは個体によって代謝能力の差もありますし、体内で不足している分も違うため、効き方や、必要量が一人一人変わってきます。10倍、20倍と取らない限り、摂りすぎても副作用の心配もほとんどありませんので、「目安として」気楽に、適当に、愛犬・愛猫の体調やウンチの状態を見ながら与えていただくことがおすすめです。

メーカーによっては、商品に合わせた目安量を体重別に計算してくれるところもあるので、もしわからないときは目安量について問い合わせしてみるのもいいかもしれません。

濃度の選び方まとめ

体重と目的によって、あくまで目安として摂取量を計算してみると、小型犬~中型犬の子や猫は、濃度が低いものでも十分量が摂取できる可能性があります。濃度が低い方でも十分な場合は、お財布にも優しいです。また、少量ずつしか飲む必要がなく、長期間使いきれないとオイルやCBDが酸化してしまうことがあるため、低い濃度のもので2-3か月で使い切れるものを選ぶのが良いと思います。

中型犬~大型犬の子や、てんかんケアなどで摂取量を増やしてあげたい子は、濃度の高いものを選んで上げたほうが、一度に効率よくCBDを多く摂取でき、コスパもよくなる可能性があります。また、オイルでおなかが緩くなりがちな子も、高濃度のものがおすすめです。

CBD原料の種類を見る

CBDオイルには、CBD原料にも種類があります。今回は大まかに3つご紹介します。

アイソレート

CBDアイソレートは、ヘンプ草からCBDだけを抽出した原料です。99.9%以上がCBDでできている、純粋にCBDだけの原料のことです。単価が割と安いのが特徴です。

ブロードスペクトラム

ブロードスペクトラムとは、ヘンプ草からCBDを抽出するときに、違法な成分であるTHCのみを除き、ヘンプ草に含まれるほかの成分も一緒に抽出した原料のことです。その他のカンナビノイド(CBGやCBNなど)や、テルペンが微量含まれているため、少し香りがあるものもあります。

CBNやCBGといったほかのカンナビノイドや、香りの成分のテルペンにもそれぞれ薬理作用があるため、CBD以外の効果も得られるのが良い点です。一方で、抽出方法が難しく価格が高いことや、メーカーやロットによって、各主成分の配合量が安定しないことが難しい点です。また、抽出の技術によって、多少THCという違法な成分が混ざってしまう可能性があります。CBDの効果だけを期待している場合は、アイソレートでも十分かもしれません。

フルスペクトラム

ヘンプ草の全草から成分を抽出しているため、基本的にはTHCなどの日本では違法となる成分なども含んでいる原料タイプです。日本では扱うことができません。

原料の選び方まとめ

CBDの効果だけを期待している場合や、CBDの摂取量を安定させたい場合、コストを抑えたい場合は、アイソレート原料がおすすめです。また、日本では違法な成分で、犬や猫に副作用も認められるTHCが入っているリスクをできるだけ避けたいときも、アイソレート原料がおすすめです。

CBD以外のCBNやCBG、テルペンといった、他の成分の効果も期待したい場合は、ブロードスペクトラムを選びましょう。選ぶときには、THCが検出されていない証明書をしっかりと確認する必要があります。

製造元の会社について調べる

原料や、キャリアオイルだけで選びきれない!という場合は、製造元や販売元についても調べてみると、安心材料になるかもしれません。

犬用や猫用のCBDオイル以外にも、人用にもCBDオイルを製造しているCBDメーカーの場合もありますし、犬や猫などのペットが大好きな個人が製造している場合や、海外の製品を輸入している場合もあります。

どんな会社が製造しているのかを確認することで、価格の違いや、製品に対する想い、専門性等から、納得できる商品選びができるかもしれません。

サポートがついている方が安心

できれば製造元に、CBDオイルの与え方や、商品について相談できるカスタマーサポートがついている方が安心です。どんな時に、どのくらい飲んだらいいのか、目安量などについても相談に乗ってもらえる窓口があれば、購入前に相談してみてもいいでしょう。

製品の口コミを確認する

製品の口コミを確認する方法も、製品選びの際には重要です。

今では、楽天やAmazonなどのモールや、EC販売などしているところには必ずと言っていいほど口コミがあるので、どんな人が、どのような満足度で使っているかを確認するのも大切です。

口コミには、「サクラ」と呼ばれる偽の書き込みもありますから、総合点数が高いだけでなく、一つ一つの口コミがきちんと書かれているか、口コミに対してショップが返信しているかなどを確認すると、他に使っている人の本当の満足度が見えてくると思います。

まとめ

愛犬・愛猫のためのCBDオイルの選び方について、いかがでしたでしょうか。少しでも参考になればうれしいです。もし迷うことがあれば、購入前にメーカーに問い合わせしたり、すでに使っている知人・友人に話を聞いてみたりしながら、ご自身の愛犬・愛猫にあったCBDオイルを見つけられるといいですね。

この記事を書いた人

  • M&N'sスタッフ

    M&N'sCBDのスタッフである商品開発米山と、カスタマーサポート上田でコラムを更新しています。商品のこと、CBDのこと、よくあるお客様の声などについて詳しくご紹介します。

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