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犬の皮膚が赤い・かゆいのはなぜ?アトピーや皮膚炎の原因と対策

2025年3月27日

はじめに

「愛犬が頻繁に体をかゆがる」「皮膚が赤くなっている」「フケや湿疹が気になる」――こんな症状に悩まされている飼い主さんは多いのではないでしょうか?

犬の皮膚トラブルは、アトピー性皮膚炎やアレルギー、感染症などさまざまな原因によって引き起こされます。放置すると症状が悪化し、愛犬の生活の質(QOL)が低下してしまうこともあります。

本記事では、犬の皮膚が赤くなる原因やかゆみの正体を詳しく解説し、適切な対策についてご紹介します。

犬の皮膚が赤くなる・かゆくなる主な原因

1. アトピー性皮膚炎

犬のアトピー性皮膚炎は、人間と同じようにアレルギー反応によって起こる慢性的な皮膚疾患です。主な原因は、環境中のアレルゲン(ダニ、花粉、ハウスダストなど)への過敏反応です。

症状の特徴

  • 皮膚の赤みや炎症
  • 目や口の周り、耳、足の内側などのかゆみ
  • 皮膚が乾燥し、フケが出る
  • 部分的ではなく、全身に(左右対称に)症状がでる

対策方法

  • アレルゲンを減らす:室内の掃除をこまめに行い、空気清浄機を活用する。
  • 保湿ケアを徹底:犬用の低刺激シャンプーや保湿スプレーを使用する。
  • 食事の見直し:オメガ3脂肪酸や腸内細菌をはぐくむ食事・サプリメントを取り入れる。

2. アレルギー性皮膚炎

食物アレルギーや接触アレルギーが原因で皮膚のかゆみや赤みが生じることもあります。

症状の特徴

  • 顔、耳、足、肛門周辺に強いかゆみ
  • 皮膚の赤みや発疹
  • 慢性的な耳の炎症

対策方法

  • アレルゲンの特定:動物病院でアレルギー検査を受け、原因を特定する。
  • 食事療法:アレルゲンを含まない食事(除去食・低アレルゲンフード)に切り替える。
  • 薬の使用:症状がひどい場合は、獣医師の指導のもとで抗ヒスタミン剤やステロイドを使用する。

3. 皮膚感染症(細菌・真菌※マラセチア菌など)

犬の皮膚は細菌や真菌(カビ)の感染によって炎症を起こすことがあります。

症状の特徴

  • 皮膚のただれや脱毛
  • かさぶたやフケの増加
  • 悪臭がする

対策方法

  • 患部を清潔に保つ:抗菌・抗真菌シャンプーを使用する。
  • 肌バリアを強化する:保湿をして菌が表皮から侵入しないように肌バリアを強化する。
  • 獣医師の診察を受ける:適切な薬を処方してもらう。
  • 免疫力を高める:バランスの取れた食事やサプリメントで健康管理をする。

4. 膿皮症(細菌性皮膚炎)

膿皮症は、犬の皮膚に細菌が感染することで発症する炎症性疾患です。特に、皮膚のバリア機能が低下した状態で起こりやすく、湿気の多い季節や免疫が弱っている犬に多く見られます。

症状の特徴

  • 赤みを伴う発疹や膿を含んだ小さなブツブツ
  • フケやかさぶたの増加
  • 強いかゆみや違和感を訴える行動(舐める・掻く)
  • 脱毛や皮膚の変色

対策方法

  • 患部を清潔に保つ:抗菌シャンプーやふき取りシートで定期的にきれいにする。※洗いすぎに注意
  • 獣医師の診察を受ける:重症化を防ぐため、抗生物質の投与が必要な場合も。
  • 免疫力を高める:バランスの取れた食事やサプリメントで健康管理をする。
  • 肌バリアを強化する:保湿をして菌が表皮から侵入しないように肌バリアを強化する。

皮膚炎を防ぐための予防策

1. スキンケアの徹底

  • シャンプーの頻度を調整:過度なシャンプーは皮脂を奪い、乾燥を悪化させるため、犬の肌質に合った頻度で行う。
  • 保湿ケアを行う:乾燥を防ぐために、犬用の保湿剤を使用する。
  • ブラッシングを習慣化:皮膚の血行を促し、汚れを取り除く。

2. 食事の改善

  • 腸内環境を整える:腸内環境が悪化すると、免疫機能が低下し、皮膚のバリア機能も弱まります。腸内の善玉菌を増やすためには、プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)を含むヨーグルトや発酵食品、プレバイオティクス(食物繊維・オリゴ糖)を含むサツマイモやカボチャなどを食事に取り入れると効果的です。特に、無糖のヨーグルトや発酵野菜を適量与えることで、腸内のバランスを整え、皮膚の健康維持に役立ちます。
  • オメガ3・6脂肪酸を摂取:オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は抗炎症作用があり、皮膚の炎症を抑える効果が期待できます。一方、オメガ6脂肪酸(リノール酸)は皮膚のバリア機能を強化し、水分保持力を高めます。ただし、オメガ6の過剰摂取は炎症を促進する可能性があるため、オメガ3とのバランスが重要です。サーモンオイル、亜麻仁油、ボラージオイルなどを適量取り入れることで、皮膚の健康維持に役立ちます。
  • アレルギーに配慮した食事:アレルギーが疑われる場合は、グレインフリーや限定成分のフードを試す。最近はアレルゲンとなるたんぱく質を除外したアレルギーフリーの食事療法もあります。

皮膚炎になってしまったときの対策

皮膚炎が発症してしまった場合、早めの対処が重要です。適切なケアを行うことで症状の悪化を防ぎ、早期回復をサポートできます。

1. 患部の清潔を保つ

  • 適切なシャンプーを使用:低刺激性で抗炎症効果のある犬用シャンプーを使い、炎症を和らげる。ただ、乾燥によって肌バリアが乱れて肌トラブルが起きている場合も多いため、洗いすぎに注意。アトピーや乾燥肌が背景にある子は、保湿剤のお風呂に入れる保湿入浴だけで汚れを落とす方法も推奨されています。
  • 保湿:患部を清潔に保ちつつ、乾燥を防ぐために保湿スプレーやクリームを活用する。

2. 適切な治療を受ける

  • 獣医師の診察を受ける:重症化を防ぐため、早めに診察を受け、必要に応じて薬を処方してもらう。
  • ステロイドや抗生物質の使用:必要な場合は、獣医師の指示に従って使用します。副作用や耐性のもんだがあるため、長期的な利用には向いていませんが、一時的に症状を抑える必要があるときは心強い治療方法です。

3. 生活環境の改善

  • 寝床や毛布を清潔に保つ:細菌やダニの繁殖を防ぐため、定期的に洗濯する。
  • アレルゲンの除去:空気清浄機の使用やこまめな掃除でアレルゲンを減らす。

4. 食事とサプリメントの見直し

  • 腸内環境を整える:予防策同様、腸内環境が乱れると免疫力が低下し、皮膚炎が悪化しやすくなります。腸内環境と整える発酵食品や野菜を積極的に取り入れましょう。
  • 抗炎症作用のある栄養素を摂取:オメガ3脂肪酸(サーモンオイル・亜麻仁油)やビタミンE(ナッツ類・緑黄色野菜)を含む食材は、皮膚の健康を維持し、炎症を抑える効果が期待できます。
  • たんぱく質の質を見直す:皮膚の再生には良質なたんぱく質が不可欠です。鶏肉や魚、豆類など消化の良い動物性・植物性たんぱく質をバランスよく与えましょう。
  • 添加物を避ける:人工着色料や保存料を多く含むフードは、アレルギーや皮膚炎の悪化を招く可能性があります。ナチュラルな原材料を使ったフードを選ぶことが大切です。

CBDを活用したスキンケア

最近注目されているのがCBD(カンナビジオール)を含むスキンケア製品です。CBDは、抗炎症作用や皮膚のバリア機能をサポートする効果が期待されています。

CBDのメリット

  • 抗炎症作用:皮膚の炎症を抑える。
  • かゆみの軽減:神経を落ち着かせ、かゆみを和らげる。
  • 皮膚のバリア機能を強化:乾燥や外的刺激から守る。
  • 抗菌作用:CBDは高い抗菌作用があることが知られています。

CBD製品の活用方法

  • 皮膚でも作用するCBD:CBDは皮膚の表皮や毛包にある細胞にも直接働きかけ、炎症や発毛、皮脂分泌などの調整を行います。CBDを含んだ外用のクリームや保湿スプレーを使うことで、皮膚のケアを外側からするのもおすすめです
  • ストレスによるかゆみにはCBDオイルの経口摂取も有効:ストレスケアを行うことで、神経性のかゆみを軽減する可能性があるといわれています。

まとめ

愛犬の皮膚トラブルを防ぐためには、日々のスキンケアや食事管理が欠かせません。環境の見直しや適切なケアを行うことで、かゆみや炎症のリスクを減らし、健康な肌を保つことができます。特にCBDやセラミドを配合したスキンケアアイテムを活用することで、皮膚のバリア機能を強化し、乾燥や外的刺激から愛犬を守ることが可能です。日々のケアを習慣化し、愛犬が快適に過ごせる毎日をサポートしましょう!

この記事を書いた人

  • M&N'sCBDのスタッフである商品開発米山と、カスタマーサポート上田でコラムを更新しています。商品のこと、CBDのこと、よくあるお客様の声などについて詳しくご紹介します。

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