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シニア犬の皮膚が乾燥しやすい?高齢期に必要なスキンケアとは

2025年5月8日

シニア犬の皮膚乾燥やかゆみ、赤みに悩んでいませんか?本記事では、加齢によって起こる皮膚トラブルの原因と、その予防・対処法を詳しく解説。室内環境の整え方や栄養管理、保湿ケアの基本に加え、今注目のCBDスキンケアの効果や使い方、選び方まで網羅。愛犬の健康を守りたい飼い主さんのための実践的なスキンケア情報をお届けします。日々のケアを見直して、愛犬と快適な毎日を送りましょう。

年齢とともに変わる愛犬の肌…「最近、かゆがることが増えた」と感じたら

「うちの子、最近やたらと身体を掻くようになった」「毛がパサついていて、触るとザラザラする」――そんな変化を感じたことはありませんか?特に10歳を過ぎたあたりから、皮膚トラブルが目立ち始める愛犬は少なくありません。

人間と同じように、犬も年齢とともに肌の水分量やバリア機能が低下します。特にシニア期に入った犬の皮膚はとてもデリケートで、乾燥や刺激に弱くなっているのです。しかし、多くの飼い主さんが「皮膚の老化」は見逃しがち。

今回は、シニア犬の乾燥肌の原因と、今日からできるやさしいスキンケア方法について詳しく解説します。また、近年注目されているCBD(カンナビジオール)配合のスキンケア製品の活用法もご紹介します。

シニア犬の皮膚が乾燥しやすくなる理由

1. 皮脂分泌の減少

年齢とともに、犬の皮膚も代謝が落ち、皮脂腺の働きが弱まります。皮脂は天然の保湿剤であり、皮膚を乾燥や外的刺激から守ってくれる大切なバリアです。しかし、加齢により皮脂が減少することで、皮膚の水分が蒸発しやすくなり、乾燥や炎症を招きやすくなります

2. 免疫力の低下

シニア犬は免疫力が低下する傾向にあり、ちょっとした刺激にも過敏に反応します。乾燥やちょっとしたかゆみが慢性的な炎症へと発展しやすく、結果的に皮膚疾患が長引くことも。

3. 栄養の偏り

高齢になると食が細くなったり、好き嫌いが増えたりして栄養が偏りがちに。特に、オメガ3脂肪酸やビタミンEといった皮膚の健康維持に不可欠な栄養素が不足すると、肌の潤いが保てなくなります。

4. 運動不足と血行不良

散歩時間が短くなったり、活動量が減ることで血流が悪くなると、皮膚への栄養供給も滞りがちに。これは毛艶の悪化や乾燥、皮膚の再生力の低下に繋がります。

乾燥が招く皮膚トラブルとは?

乾燥した皮膚は、ただカサカサするだけではありません。犬にとっても大きなストレスとなり、さまざまな皮膚トラブルの引き金になります。

1. かゆみや炎症を引き起こす

皮膚が乾燥すると、外部刺激から肌を守るバリア機能が低下し、ちょっとした刺激やホコリ、花粉でも強いかゆみを感じるようになります。犬はかゆみを感じると舐めたり噛んだりしてしまうため、そこから炎症や出血、二次感染を招いてしまうことも。

2. 被毛の艶が失われ、抜け毛が増える

乾燥した肌は毛根への栄養供給が不十分になり、被毛がパサついたり、艶がなくなったりします。シニア犬でよく見られる「毛がごわつく」「抜け毛が増えた」といった症状も、実は乾燥が原因の一つかもしれません。

3. 慢性的な皮膚疾患に発展する可能性も

乾燥による炎症を放っておくと、皮膚バリアが壊れ、アレルギー性皮膚炎や脂漏症などの慢性疾患に進行する恐れもあります。シニア犬は自己治癒力が低いため、症状が長引きやすく、日常生活にも影響を及ぼすことがあります。

このように、乾燥は“ただの老化現象”ではなく、放置すると健康を損なうリスクのある状態です。だからこそ、早めの気づきと日々の保湿ケアがとても大切なのです。

乾燥を防ぐための予防策と、トラブル時の対処法

シニア犬の皮膚トラブルを防ぐには、「乾燥させないこと」が何よりも大切です。ここでは、日頃からできる予防策と、すでに乾燥や炎症が起きてしまったときの対処法を具体的にご紹介します。

■ 乾燥を防ぐためにできること

加湿と室温管理

冬場やエアコン使用時は空気が乾燥しがちです。室内湿度を40~60%程度に保ち、皮膚の乾燥を予防しましょう。加湿器の活用も効果的です。

栄養バランスの見直し

皮膚の健康を維持するためには、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)、ビタミンE、亜鉛などの栄養素が重要です。これらを含むフードやサプリメントを取り入れることで、内側からうるおいを支えることができます。

シャンプー頻度と選び方

洗いすぎは皮膚をさらに乾燥させる原因になります。シャンプーは月1回程度が目安。天然由来の保湿成分を含む低刺激タイプを選びましょう。皮脂が多く汚れやすい子は、シャンプーの頻度を変えずに、保湿剤を入れた「保湿入浴」だけでも汚れが落ち、肌の過剰な乾燥を防げるのでおすすめです。

毎日の保湿ケア

お散歩後の足裏や、背中・首元など乾燥しやすい部位には保湿バームやスプレーでのケアを習慣化するのが理想的。最近では、天然成分やCBDを配合した保湿アイテムも人気です。

■ 皮膚トラブルが起きてしまったときは?

すでに赤み・かゆみ・フケなどの症状が見られる場合、早めの対処が重要です。

獣医師に相談する

まずは病気や感染症がないか確認するため、動物病院での診察を受けることが基本です。シニア犬の場合、自己判断での放置は悪化の原因になります。

患部へのやさしい保湿ケア

かゆみや乾燥がひどい場合は、刺激の少ない天然成分配合の保湿剤を使って患部をやさしくケアします。特に、CBDやカモミール、アロエベラなどは炎症を落ち着かせる効果が期待され、肌への負担も少ないためおすすめです。

ストレスを減らす

かゆみや不快感は、犬にとっても大きなストレスです。過剰なグルーミングや掻きむしりが続くと悪化のループに。リラックスできる環境づくりも皮膚ケアの一環として意識しましょう。

乾燥肌対策にはさまざまなアプローチがありますが、近年はナチュラルな成分で毎日ケアできる「CBDスキンケア」がシニア犬の間で注目されています。

ここからは、そのCBDスキンケアがなぜ支持されているのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

CBDスキンケアがシニア犬に注目される理由

自然由来でやさしく、毎日使える成分

CBD(カンナビジオール)は、麻(ヘンプ)から抽出される天然成分で、抗炎症作用・保湿作用・皮膚のバランス調整機能が注目されています。人間のスキンケアや健康補助食品にも使われており、安全性の高い成分として多くの研究が進んでいます。

犬にも「エンドカンナビノイドシステム(ECS)」と呼ばれる体内調節機構が備わっており、CBDはこのシステムをサポートすることで、皮膚のコンディションを整える働きがあると考えられています。

CBDのスキンケア効果(科学的背景)

  • 抗炎症作用:CBDはTNF-αやIL-6などの炎症性サイトカインの生成を抑えるとされ、かゆみや赤みの軽減に期待が持てます。
  • 皮脂バランスの調整:CBDは過剰な皮脂の分泌を抑えつつ、乾燥しすぎた皮膚には保湿作用を発揮します。
  • 皮膚の修復サポート:外的ダメージを受けた皮膚細胞の再生を促進する可能性があり、皮膚の再生力が低下したシニア犬に有用です。

※参考:Kogan LR, et al. “Evaluation of the safety of cannabidiol in healthy dogs.” J Am Holist Vet Med Assoc, 2019.

飼い主の声:CBDスキンケアで変わったシニア犬の毎日

「13歳になるうちの子は、冬場になると特に背中をかきむしってしまい、赤くなっていました。獣医さんには“年齢による乾燥”と言われたものの、何かしてあげたいと思ってCBD配合の保湿バームを使ってみたんです。最初は半信半疑でしたが、2週間ほどでかゆみが減り、毛並みもしっとりしてきたのには驚きました」(東京都/Mさん)

「14歳のミニチュアダックスがいます。皮膚が薄くなってきて、ちょっとした刺激で赤くなっていたのですが、CBD入りのスキンケアスプレーを毎日のブラッシング前に使うようにしてから、お肌のトラブルが減って、本人も気持ちよさそうにしてます」(大阪府/Kさん)

CBDスキンケアの使い方と選び方ガイド

CBDの効果に納得したものの、「実際どう使えばいいの?」「うちの子にも使って大丈夫?」という疑問を持つ飼い主さんは少なくありません。ここでは、毎日のケアにCBDスキンケアを取り入れる方法と、製品選びのコツをわかりやすくご紹介します。

毎日の使い方:やさしく、習慣的に

  • 使用タイミング
    朝のブラッシング前や散歩後、就寝前など、日常のルーティンに組み込みやすい時間に取り入れるのがおすすめです。
  • 使用部位
    足裏や肉球、背中、首回り、お腹など乾燥しやすい部位にやさしく塗布します。かゆみや赤みが出やすい箇所には重点的にケアしましょう。
  • 使用方法と量の目安
    バームタイプは米粒~小豆大を手にとってなじませる程度で十分。スプレータイプは、被毛をかき分けて1〜2プッシュを軽くマッサージするとより効果的です。
  • 使用頻度
    1日1~2回が目安。特に空気が乾燥する季節や皮膚トラブルが気になる時期は、朝晩のダブルケアも◎

製品を選ぶときのチェックポイント

  • 犬用に設計されているか?
    人間用のCBD製品は濃度や添加物の観点から犬には不向きな場合も。必ずペット用として開発された製品を選びましょう。
  • CBDの含有量と抽出方法が明記されているか?
    「ブロードスペクトラム」や「アイソレート」などの抽出方法の違いもチェックポイント。透明性のあるメーカーを選ぶのが安心です。
  • 第三者機関による検査済みか?
    信頼できる製品は、外部機関での成分分析結果(COA)が公開されている場合が多く、CBD以外の有害物質が含まれていないか確認できます。
  • 添加物や香料の有無を確認
    敏感肌のシニア犬には、無香料・アルコールフリー・防腐剤フリーの製品が安心です。

小さな変化が、愛犬の笑顔につながります

シニア犬の皮膚はとても繊細。でも、その変化にいち早く気づき、正しいケアを始めることで、大きな違いが生まれます

保湿、栄養、環境、そしてCBD。ほんの少しの工夫と意識で、かゆみや乾燥は落ち着き、また元気にお散歩へ出かけたり、ぐっすり眠れる日々が戻ってくるでしょう。

シニア期を迎えた愛犬との時間は、どれもかけがえのないもの。だからこそ、毎日のスキンケアも「お世話」ではなく「ふれあいの時間」として大切にしてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

  • M&N'sCBDのスタッフである商品開発米山と、カスタマーサポート上田でコラムを更新しています。商品のこと、CBDのこと、よくあるお客様の声などについて詳しくご紹介します。

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