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自然療法 vs. 医薬品:愛犬・愛猫にとって最適な選択肢とは?

2025年4月14日

愛犬・愛猫の健康ケアにおいて注目される「自然療法」と「医薬品」の違いを丁寧に解説。副作用リスクや体質改善の観点から、ハーブやCBDなど自然由来の選択肢を検討する飼い主さんへ向けて、それぞれのメリット・デメリットを比較紹介します。飼い主が本当に知っておきたい実践的な情報が満載で、今の“うちの子”にとってベストなケアとは何か?を考えるヒントを提供する実用コラムです。

はじめに

ペットは私たちの家族の一員です。彼らが健康で長く幸せに暮らすことを願うのは、すべての飼い主に共通する想いではないでしょうか。しかし、いざ愛犬や愛猫が病気になったとき、「どんな治療法を選ぶべきか?」という問いに、多くの飼い主の方々が悩みます。

近年、医薬品だけでなく「自然療法」という選択肢に注目が集まっています。「副作用が少ない」「体にやさしい」というイメージから、ハーブ療法やホメオパシー、CBD(カンナビジオール)などを取り入れるケースも増えています。一方で、医薬品には即効性や科学的な裏付けがあり、命に関わる症状への対応には欠かせない面もあります。

今回は「自然療法 vs. 医薬品」という視点から、それぞれの特徴やメリット・デメリット、そしてCBDという自然由来の成分が持つ可能性について、ペットの健康管理のヒントになるような情報をお届けします。

ペットの健康管理におけるお悩み

犬や猫も高齢化が進み、アレルギー、皮膚炎、関節炎、不安障害など、慢性的な疾患を抱えるケースが増えています。

実際、「アトピー性皮膚炎でステロイドを長期間使用しているが、副作用が心配」という声や、「シニア犬が夜鳴きして眠れない」というお悩みもよく耳にします。

それぞれにメリットとデメリットがあり、愛犬・愛猫の状態やライフステージによって適切な選択が異なるのです。

医薬品のメリットと課題

現代の動物医療において、医薬品は欠かせない存在です。抗生物質、ステロイド、鎮痛薬、抗てんかん薬、ホルモン剤など、多くの薬が臨床試験を経て承認され、動物病院で処方されています。

医薬品の主なメリット

  • 即効性が高い:症状が急性で重い場合、医薬品は素早く効果を発揮します。
  • 科学的な裏付け:治験データや臨床結果に基づいて処方されるため、安心感があります。
  • 診断に基づいた治療:獣医師が診察を行い、病気の原因を特定した上で処方されます。

課題

  • 副作用のリスク:長期投与により肝臓や腎臓への負担がかかることがあります。
  • 依存性・耐性の問題:特定の薬剤に対して効きにくくなる場合があります。
  • 根本的な体質改善は難しい:症状を抑えることに重きが置かれ、体質や生活習慣までアプローチできないことがあります。

自然療法とは?その魅力と限界

自然療法とは、自然界に存在する成分や方法を活用して、体が本来持っている「治癒力」を引き出すことを目的とした療法です。以下は、ペットに使われる主な自然療法の種類です。

  • ハーブ療法(植物療法):カモミール、エキナセア、ミルクシスルなどのハーブを使った治療。
  • ホメオパシー:微量の自然物質を用いて、自己治癒力を高める方法。
  • アロマセラピー:精油を用いたストレス緩和など。
  • 食事療法・栄養療法:食事から体質改善を図る方法。
  • マッサージ・タッチセラピー:血流やリンパの流れを整え、自然治癒力をサポート。

自然療法のメリット

  • 副作用が少ない:体に負担をかけにくく、継続しやすい。
  • 体質改善を重視:根本的な健康状態の改善を目指す。
  • 予防的なケアに向いている:慢性的な症状や老化ケアなどに有効。

自然療法のデメリット

  • 即効性に欠ける:重症の場合、自然療法だけでは対応できないことがある。
  • 情報の精査が必要:自己流で行うと誤った使い方になるリスクがある。
  • すべての個体に合うとは限らない:体質や状態により効果に差が出る。

第三の選択肢:CBDという可能性

自然療法の中でも近年特に注目されているのがCBD(カンナビジオール)です。CBDは麻(ヘンプ)由来の天然成分で、人間はもちろん、犬や猫などの動物にも共通する「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」という体内の調整機能に働きかけ、バランスを整える作用があるといわれています。

CBDに期待される主な作用

  • ストレスや不安の緩和
    分離不安や雷・花火の音への恐怖、動物病院への通院ストレスなどに。
  • シニア期のサポート
    関節痛や運動機能、認知機能の低下をサポート。
  • てんかんの発作抑制
    一部の研究では、てんかん発作の頻度や重さを軽減する可能性が報告されています。
  • 消化・食欲の調整
    嘔吐や食欲不振などに対して穏やかに作用することも。

CBDの良さ

  • 植物由来でナチュラル:合成物質ではなく、自然由来の安心感。
  • 副作用が少ない:適量で使用すれば大きな副作用は報告されていません。
  • 併用が可能:医薬品と併用しながら使えるケースもあります(獣医師への相談は場合に応じて必要)。

獣医師の見解・研究データ

アメリカやカナダではCBDのペットへの使用研究が進んでおり、コーネル大学の研究では、犬の関節炎に対するCBD投与で明らかな改善が見られたと報告されています。(Lascelles et al., 2018)

また、日本国内でも徐々に獣医師の間でCBDを取り入れるケースが増えつつあります。

ただし、CBDはあくまでも補完療法のひとつであり、「万能薬」ではありません。てんかんなどの症状で使用する場合は、獣医師に相談しながら進めることが重要です。また、品質が安定していて、ペット向けに安全性が確認されたCBD製品を選ぶことが何より大切です。

犬・猫用CBD製品の選び方と安全性のチェックポイント

CBDはあくまで選択肢の一つですが、体に優しいケアとして取り入れてみたいという方も増えてきました。その一方で、「どのCBD製品を選べば安心なのか?」と不安を感じる飼い主さんも少なくありません。以下では、安全なCBD製品を選ぶためのチェックポイントをご紹介します。

第三者機関による成分検査を実施しているか

CBD製品は、THCが完全に除去されていることが非常に重要です。信頼できる製品は、外部の検査機関で成分分析を行い、その結果を公開しています。

大麻取締法などの国内法規制を順守しているか

日本では、CBD製品に使用される原料や、製造した製品の厳しい検査基準と、適切な輸入フローが法律で定められています。輸入元や製造工程において法令遵守がなされているかを確認しましょう。

原材料が明記され、自然由来であるか

合成香料や防腐剤など、不要な添加物が含まれていないかも重要です。自然由来成分のみを使用している製品は、ペットの体にもやさしい設計になっています。

国内で製造・品質管理が行われているか

日本国内で製造された製品は、品質管理や衛生面でも安心です。また、製造元が信頼できるかどうか、問い合わせ対応などもチェックポイントとなります。

これらの基準をクリアした製品であれば、CBDを安心して日常ケアに取り入れることができるでしょう。

自然療法と医薬品を“対立”ではなく“共存”させる

「自然療法」と「医薬品」は、決して敵対するものではありません。それぞれに得意な領域があり、状況に応じて使い分けることが大切です。たとえば、

  • 急な症状や命に関わる状態 → 医薬品の出番
  • 慢性症状の緩和や予防 → 自然療法の活用
  • ストレスケアや老犬・老猫のQOL向上 → CBDやハーブなどの補完療法

というように、両者のバランスを取ることで、より豊かで安心なペットライフが実現します。

飼い主としてできること

愛犬・愛猫の健康を守るために、私たち飼い主にできることはたくさんあります。

  • 日々の観察:小さな変化にも気づく感覚を養う。
  • 信頼できる獣医師と相談する関係性を築く
  • 食事・生活環境を整える:自然療法の基盤になります。
  • CBDのような新しい選択肢にも目を向ける
  • 情報に惑わされすぎず、自分の価値観で選ぶ勇気を持つ

何が“正解”かは、症状やその子の性格・体質によって異なります。だからこそ、私たちは「知ること」「選ぶこと」「見守ること」を丁寧に重ねていく必要があるのです。

まとめ

自然療法と医薬品、そしてその間をつなぐような新しい選択肢——CBD。どれもが、愛するペットの健康を守るための「道具」であり、どれをどう使うかは飼い主の判断に委ねられます。

大切なのは、「どちらが正しいか」ではなく、「今、この子にとってベストな選択は何か?」を常に考え続けること。そして、その選択を後押ししてくれる知識と仲間(獣医師や専門家など)を持つことです。

CBDもまた、その選択肢のひとつとして、これからのペットケアに大きな可能性を秘めています。自然の力と科学の知恵をバランスよく取り入れながら、大切な家族との時間をより豊かなものにしていきましょう。

※本記事は健康維持を目的とした情報提供であり、病気の診断・治療を目的とするものではありません。症状が重い場合は必ず獣医師にご相談ください。

この記事を書いた人

  • M&N'sCBDのスタッフである商品開発米山と、カスタマーサポート上田でコラムを更新しています。商品のこと、CBDのこと、よくあるお客様の声などについて詳しくご紹介します。

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