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シニア動物の悩みとCBD

2024年5月29日

ペットとして飼われているどうぶつたちの生活環境の改善や、食事内容の改善によって、ペットたちの寿命は昔と比べて大幅に伸びる一方で、長生きするからこそ、いわゆる「シニア期」のお悩みも増えています。
シニア期になり、加齢で様々な機能が衰えて、どうしても増えがちな様々なトラブル。仕方がないと思う一方で、何とかしてあげたいとも思うシニア期のお悩みに、今、CBDが注目されています。この記事では、CBDがシニア期の老犬・老猫に対してどんな可能性が期待されているかを紹介します。少しでも大切な愛犬や愛猫が健康で、穏やかに過ごしてほしいと願っている方はぜひ知っていただきたいです。

シニア期に起こるトラブルの原因

シニア期になると、足腰が動きにくくなったり、お口や体の体臭がきつくなってきたり、頑固になったり、目や耳が悪くなったり、身体のあちこちが加齢で衰えくることで、様々なトラブルが起きてきます。

それらの原因は「老化」なのですが、そもそも老化とは何なのでしょうか?飼い主さんの中でも、「これは老化?それとも病気?」と特にシニア期に入りたての時は迷われるかもしれません。

そもそも老化とは、加齢に伴い、筋力、神経伝導速度、肺活量、病気に対する抵抗力など、様々な生理機能が衰えてくることです。

様々な生理機能が衰えてくることで、例えば「食事量が減る」「痩せてくる(太ってくる)」「怒りっぽくなる」「病気にかかりやすくなる」「寝ている時間が長くなる」「ニオイがきつくなってくる」「お散歩に行きたがらない」など、見た目や行動で変化が表れ始めます。

老化が進んでしまった機能は元に戻ることはありませんので、できるだけ早くに老化のサインに気づいて、老化を遅らせるための「アンチエイジング」を犬や猫でもしてあげたいですね。

年だから仕方ない場合と、病気が隠れている場合に注意!

老化が原因で様々な身体の不調が現れるのは事実ですが、中には原因が老化ではなく他の病気で、治療をすればよくなるものもあった!という場合もあるので注意が必要です。

「歳だから仕方ない」とあきらめる前に、食べる量がへったり、お散歩に行きたがらない、跳んだり跳ねたりしなくなったというような愛犬の体調の変化に気づいたら、獣医師の診察を受けることが大切です。

CBDとシニア

シニア期に老化が原因で起こってくるさまざまなトラブルやお悩みに、CBDはとても相性が良いのです。なぜなら、CBDは衰えてきた全身の調節機能をサポートすることで、神経や免疫の機能を正常にするような働きがあるからこそ、多岐にわたる不調に総合的にアプローチしてくれるからです。また、副作用がなく、身体への負担も小さいため、精密検査がしずらくて原因が特定できず、薬での治療がしずらい子や、薬の量を増やしたくない、といった子でもお試ししやすいことも、シニアのペットにとってのメリットです。

CBDとシニアケアのポイント!
・全身に総合的にアプローチしてくれる
・副作用がなく、働きもおだやか

シニア期の動物たちにとって、どんな分野でCBDが注目されているか、ヒトも含めた分野でご紹介していきます。

CBDと認知症

CBDは、神経伝達の働きにかかわる成分のため、認知症の予防などで期待され、研究が進められています。現時点では、認知症の症状の改善や、認知症による不安行動の改善に直接的に有効かどうかは、まだ分かっていません。

ただ、一部の研究で、CBDはアルツハイマー型認知症の予防や治療につながることが期待されています。

CBDと認知症にどう効くの?

CBDと認知症の研究で注目されているのは、「CBDがアミロイドβの蓄積を抑える可能性がある」点です。

アミロイドβとは、神経伝達の働きにかかわる脳内のたんぱく質の一つで、蓄積されると神経を変性させ、アルツハイマー型認知症を発症させる原因とされている成分です。

アミロイドβは、年齢にかかわらず、健康な人の脳にも存在しますが、通常は脳内のゴミとして短期間で分解され、排出されます。これが、加齢や何かしらの理由でうまくいかないと、脳内に蓄積し、認知症の原因となってしまうのです。

CBDは、そんなアミロイドβが脳内に蓄積するのを抑える、という研究データが海外の研究で少しずつ報告され始めています。このことから、CBDは認知症の予防や、認知症の進行を遅らせることができるのではないか?と期待が寄せられているのです。

参考研究
◎CBDによるアミロイドβの減少「Neuroprotective effect of cannabidiol, a non-psychoactive component from Cannabis sativa, on beta-amyloid-induced toxicity in PC12 cells」より
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15030197
◎アルツハイマー病治療のためのカンナビジオール(CBD)の有用性を拡大するためのインシリコ研究「An In Silico Study for Expanding the Utility of Cannabidiol in Alzheimer’s Disease Therapeutic Development」より
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37959001

CBDとどうぶつの認知症については、症状や、予防方法など、別の記事で詳しく紹介しようと思います。

CBDと痛み

シニアになってくると、段差を嫌がったり、いつも同じ体制で寝ていたり、若いころには飛び乗っていた場所に上らなくなったり・・・、もしかしたら体に痛みがあるのかも?と感じられるような行動も目立つようになります。

そんな痛みに関しても、CBDは研究が盛んにおこなわれており、痛みを緩和する効果があるのではないかと期待されているのです。

CBDは痛みにどう効くの?

CBDが痛みの緩和で注目されているのは、慢性的な痛みや疼痛、末梢神経痛、関節痛などが解消されるのではないか?という点です。これは、CBDが全身の身体調節機能の一部であるECS(エンドカンナビノイドシステム)を通じて、神経伝達のサポートをすることで痛みを和らげる、あるいは痛みの原因となる炎症を抑える働きがあると期待されているからです。

また、CBDはECSと合わせて、痛みの緩和やリラックス感にかかわる「セロトニン」というホルモンにも働きかけることで、痛みによる体のこわばりや、痛み自体を緩和させるように作用するのではないかと考えられています。

犬の関節炎でも

小規模ではありますが、犬の変形関節炎に焦点を絞った研究報告も出ています。そこでは、変形関節炎と診断された犬のうち、CBDオイルを飲んだ犬たちの方が、走る/歩くなどの活動量が増えたり、立ち上がる動作が多くなったりするという結果になりました。

犬や猫は「どこがどのくらい痛い」と詳しく教えてくれませんので、痛みの研究はなかなか評価が難しく、まだまだ研究が必要ですが、人やマウスの研究でも「CBDはどのように、どのくらい、なぜ痛みに効くのか?」という働きの仕組みが徐々に解明されてきているので、今後に期待が寄せられています。

CBDと不眠

シニア期になってくると、昼夜逆転してしまったり、夜鳴きが増えたりすることがあります。
飼い主さんの睡眠不足や、ご近所にご迷惑をかけていないかなど、飼い主さんとしても心労になってしまったりします。

CBDは、神経伝達や身体の調整機能にかかわるECS(エンドカンナビノイドシステム)を通じて、睡眠のリズムを整えたり、セロトニンやGABAといった、不安やストレスを和らげるホルモンに働きかけることで、睡眠をサポートするといわれています。

CBDと皮膚トラブル

シニア期になってくると、お肌もカサツキが目立ってきたり、毛が薄くなってきたりします。若いころのようにたくさんお風呂に入るのも負担が大きいので、なにかケアしてあげたいと考えたときに、CBDを活かすことができます。

CBDには、抗菌作用や、保湿作用が確認されています。また、皮膚の細胞にも存在しているECSを通じて、抗炎症作用もあるため、お肌を清潔にしておきたいときや、お肌の保湿をしたいとき、また、お肌の痒みや炎症を抑えたいときに肌に塗るのも皮膚トラブルの予防や解決に期待が寄せられています。

CBDと肌トラブルについては、「CBDと犬のアトピー」の記事でより詳しく紹介しています。

薄毛や禿げにもCBD

CBDを塗布することで、AGA(薄毛)に関する研究も出始めています。

加齢による薄毛の原因として、毛根から髪の毛がちゃんと育つ前に、髪が抜けてしまうことが一つにあります。髪の毛が太く育つ前に、毛周期が早くなって、いわば育っている途中の「赤ちゃんの毛」が抜けてしまうため、毛の本数は減っていないのに、毛全体が細くなり、毛全体のボリュームが少なくなってきてしまう状態です。

そこで、CBDが毛周期を整えることによって、毛根から髪がちゃんと太く育ち、毛のボリュームが出たり、毛艶が良くなるといったような作用があると考えられています。

シニア犬85頭へのアンケート調査

M&N’s CBDでは、10歳以上のシニア犬、シニア猫にご協力いただき、CBDオイルを1週間飲んだ時の体調の変化や、行動の変化があったかどうか、アンケート調査を独自で行いました。

その中でも、シニアケアとして気になっていた各種症状に効果があったと感じたか?という質問に対して73.8%の方が効果を感じたと回答しました。

また、CBDオイルで軽減したお悩みの中には、「痛み」「認知症」「ニオイ」「夜なき・俳諧」「体の震え」などがあげられました。

アンケートの詳細の結果は、また別の記事でご紹介できればと思います!

まとめ

今回のコラムでは、CBDオイルが動物のシニアケアにも活用できる可能性について、現在わかっていることや、考えられる身体への働きを解説しました。

愛犬や愛猫は必ずシニアになって、いつかお別れの時がきます。長生きしてもらうこと、そして、少しでも快適に、健康で長生きしてもらうためにも、ぜひCBDをケアの一助にしてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

  • M&N'sスタッフ

    M&N'sCBDのスタッフである商品開発米山と、カスタマーサポート上田でコラムを更新しています。商品のこと、CBDのこと、よくあるお客様の声などについて詳しくご紹介します。

    M&N'sスタッフ